そのダイエット法、大丈夫ですか? ダイエットの落とし穴に注意!
巷にあふれるダイエット法。効果があって、みるみる体重が減るものもあれば、全く変化がないものも。しかし、ダイエットは体重が減ればいいというものではなく、間違った方法で健康を損ねてしまったら意味がありません。本書では、早期診断、予防医学に力を入れている医師がたどり着いた、「体に負担がかからない脂肪の減らし方」を紹介しています。
定番ともいえるダイエットのひとつに「糖質制限ダイエット」があります。これは、糖質が多い炭水化物の摂取を控えることで、インスリンの分泌を減らすダイエット法。その結果、糖質や脂質が脂肪に変わることを抑えられるのです。ただし、糖質制限ダイエットは確実に痩せる効果が期待できる一方で、糖質制限食を長期間続けた場合の安全性は確認されていません。最近では、スーパー糖質制限食は死亡率を高めることが示唆されています。つまり、糖質を減らすほど痩せる効果はありますが、やり方によっては死亡リスクが上がってしまう恐れがあるのです。
では、健康的に無理なくほどほどに続けられるダイエット食はどんなものなのでしょうか。著者のクリニックでは次のような見解を持っています。
“(1)一日の総エネルギー摂取量のうち、炭水化物が占める割合を40~50%とする。 (2)植物性タンパク質を多めにしたタンパク質と、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を控えた脂質で、残りの総エネルギー摂取量を補う。”
そうはいっても、毎日の食事でエネルギーを計算したり、ストイックな食事制限が難しい場合もありますよね。そこで著者は、「炭水化物を食べすぎないように、かといって減らしすぎないようにする」「脂質の種類を考えながら摂取する」「植物性タンパク質を多めに摂る」など、一日のうちで炭水化物、脂質、タンパク質のバランスと質を意識することから始めることをすすめています。
「努力せず、誰でも短期間で健康的に痩せられる方法が発見されたらノーベル賞もの」という著者の言葉は、ちょっと耳が痛いです。ダイエットは、各々が現状を理解し、しっかりとした知識を身につけ、無理のない計画を立てて実行することが最短コースになるとのこと。
本書では、定番のダイエット方法で痩せる構造と、陥りがちなダイエットの落とし穴について解説されているので、本気でダイエットしたい人にはとても参考になります。まずは、正しい知識を身に着けることから始めたいですね。(中山寒稀)
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